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「人生を盛る器」一覧

失われゆく金継ぎのある景色。「壊れても直して使う」魅力

割れた器に、もう一度光をあつめる技 金継ぎとは、割れたり欠けたりした器を漆で継ぎ、そこに金や銀などの粉をあしらって仕上げる、日本独自の修復技法です。傷を隠すのではなく、あえて見せる。その傷があるからこそ美しい、という価値観がそこにはあります。完璧なものだけを求めるのではなく、壊れたあとに...

器の「高台」の意味とは。手のひらに宿る美意識

見落とされがちな“縁の下” 器を手に取るとき、つい目を向けるのは料理が盛られた側。けれど、器をそっと裏返してみると、そこには小さな「高台」があります。器の底にあるこの縁(ふち)は、見た目には控えめながら、実はとても重要な役割を果たしているのです。 机と器のあいだに少しだけ空間をつく...

人生の節目に新しい器を。大切な瞬間を彩る特別な一皿

別れと出会いの季節、春 卒業式や入学式、転勤や引っ越し、新しい世界へ踏み出す人たちの背中を見送りながら、「おめでとう」と「いってらっしゃい」の気持ちを、器にそっと託したくなることがあります。食卓に並ぶ料理と器は、その日を記憶に残す大切な風景。だからこそ、人生の節目には、その瞬間にふさわし...

子供の成長を見守り願うひな祭り

3月の黄色の3枚目の扉には、大きな壺を思わせる花瓶に、ピンクの色が濃い桃の花が無数に描かれ、扉を開けると桃の香りが広がっています。 「はじめまして」お雛様とのご縁 節分が終わりひと段落すると、1年に1度この時期におひな様がお目見えします。 女の子が誕生...

歳月を超えて続く十五夜と老夫婦の約束

月下のふたり とある老夫婦がいます。 ふたりの夜は、満ち欠けする月の光に照らされていました。 老夫婦は寄り添いながら庭に出て穏やかな十五夜の夜空を仰いでいました。 長い歳月を一緒に歩んできた二人は、月見の夜を特別なものと感じていました。 盃を交わす瞬間 二人は庭に並ぶ縁側に座り、陶芸で作った手作り...

星灯りの下、コーヒータイムは最高の贅沢

星灯りが照らす、輝く夜空の時間 星灯りが点り、夜空が満点の星で煌めく贅沢なキャンプ場。 ときは夜。 大自然の中に囲まれたその場所では、心地よい静けさと星空の美しさが一体となって、キャンプフリークを魅了します。 夜風がそっと吹き抜け、焚き火の明かりがキャンプ場をやさしく照らし出します。 この特別な場...

昭和レトロと懐かしの味わいを楽しむ

昭和レトロを疑似体験する 昭和時代の喫茶店に若い人が訪れ店内に入った途端に、その時代にタイムスリップしたかのように時間の流れを体験します。 時代の雰囲気を楽しんでいるのを聞くと、驚きで複雑な気分になります。 親が着ていた洋服を着て、厚手のフロートグラスに入った「メロンクリ...

夏バテ知らず!「丁寧な食事」で健やかな毎日を

食材選びから始まる、丁寧な食事 暑い夏、水分の摂り過ぎで夏バテしてしまいます。体の余分な熱を冷ます食べ物や、水分の代謝を良くする食材を摂り入れる事で、夏バテを防止しましょう。 五感で楽しむ!夏の食卓コーディネート 胃腸の調子が悪いと食欲はなくなります。体を温める食...

朝陽を受け朝食をつくる、自然というテーブルでいただく。

朝陽とともに目覚める キャンプの朝。 自然に目が覚めます。空気は新鮮で澄みわたり、朝陽が優しく大地を抱えます。 テントからもそもそと出ると、そこには山合いから登る朝日が、ダイヤモンドのように煌めき昇りだす光景に目がくらみます。 周りの別の集団のテントやタープからは、朝食を用意するための火の音も聞こ...

ねばねばパワーで夏を乗り切る!器と料理のマリアージュを楽しむ

夏のスタミナ食 ネバネバ食材を使った栄養満点レシピ ねばねばは、滋養強壮や疲労回復にいいと昔から言われています。一番身近な物では納豆があります。納豆が好きで健康の為になど、毎日召し上がっている方も多いと思います。 納豆は一年を通して手軽に手に入りますが、季節ならではのねばねば野...