赤ちゃんが産声を上げて誕生した瞬間から母乳を飲み始め、生まれてから半年ほどで離乳食がスタートします。「食べる」という事が身心を作る為に必要な「食事」の始まりです。
日本では100日目には「お喰い初め」から始まり、子供の成長と共に願いを込めて四季折々の行事や様々な料理が文化や風習を伝えてきました。
料理には使われる食材にはそれぞれ意味があり、体に取り入れるだけでなく、見合った器に盛ることで文化を大切にする事が受け継がれています。
大家族で生活してきた昔と異なり、核家族化する中でも日本人としての様々な文化を消さず、「自分達らしさ」で食卓を表現する事で毎日の生活も有意義になり、古来の風習も楽しむことが出来ると思います。
人生の節目の料理は盛りつける技と日本の多彩な器を使うことで魅力が発揮されます。
人生を盛る器
「和器相愛」では、器とは、
“人生のあらゆる瞬間“を盛る
ためのもの
という視点で捉え、人々の生活や文化を豊かに彩るストーリーを通して再発見する楽しさをお届けしたいと考えています。
- ちょっと気の利いた器がそこにいるという演出
- 工夫を凝らした器の意味や存在感
- 器が場をつくり、気持ちを伝える
など、食卓や生活が豊かに、やがては人生に繋がっていくことに目を向けて、そんなテーマで綴ってゆきたいと思います。
知らなかった物や器と出会った事で生活が少しでも満ち足りたものになれるお手伝いができたなら幸いです。