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雨の日の休日、なにもしない時間を楽しむという過ごしかた

休日の雨の日の過ごし方

せっかくの休日なのに、朝からしっかりと雨。
予定していた外出も見送り、気づけばなんとなくダラダラしてしまう——
そんな経験はきっと誰にでもあるのではないでしょうか。

けれど、予定が白紙になるからこそ生まれる「静かな時間」もあります。
何かをしなきゃ、という気持ちをいったん手放して、
なにもしない、を楽しむ。
そんな休日も悪くないと思えてくるのは、きっと雨の音のおかげです。

雨音がスイッチになるとき

静かに降る雨の音には、不思議と心を落ち着けてくれる力があります。
いつもより少しだけゆっくりと湯を沸かし、お気に入りの器にお茶を注いでみる。
そんなささやかな所作が、空っぽの時間を満たしてくれることがあります。

読みかけだった本を開く。
眠っていた器をそっと棚から出して、手ざわりを確かめてみる。
特別なことではないけれど、「今この瞬間」に目が向くと、
雨の休日は少しずつ、自分だけの時間に変わっていきます。

整えなおす、ひとりの時間

晴れた日の休日は、つい出かけたくなったり、予定を詰めたくなったりします。
でも雨の日には、暮らしの内側にそっと目を向けるきっかけが宿ります。

気に入っていたけれど最近使っていなかった器に触れてみたり、
掃除ではなく「見つめ直す」ように部屋のすみずみを眺めてみたり。
なにかを片付けるのではなく、なにかを整える時間。

こうして静かな時間のなかで手にした器は、
また次に使うときに、少しだけ愛おしく感じられる気がします。

雨の音と、心の余白

予定を立てずに過ごす一日は、どこか頼りないようにも感じるかもしれません。
けれど、だからこそ生まれる「余白」があります。

今日はなにもしなかった——
そんなふうに思える日でも、振り返ってみれば、
静かな感覚を取り戻せた時間だったと気づくことがあります。

誰かに見せるような暮らしではなく、
自分にとって心地よい暮らし方を探してみること。
その手がかりは、雨の日の中にひっそりと隠れているのかもしれません。

この記事を書いた人

柴山甲一
酒器の案内人

バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人

柴山典子
器人(うつわびと)

静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。

この記事でふれた「ゆるやかな丁寧さ」に寄り添う器たち

——使うほどに心がほどける、“日常の相棒”をご紹介します。