
なぜ鶏むね肉が疲労回復に効果的なの?

なぜ、疲労感が抜けないのでしょう?
悪玉の「活性酸素」が呼吸をすることで、傷ついた細胞が「疲れ」を感じる「疲労感」に なるそうです。
抗疲労成分を多く含む、「イミダペプチド」が細胞を傷つくのを防いでくれ、疲れにく い体を作ってくれると言われています。
イミダペプチドの含有量が最も多い食品が鶏のむね肉です。
もも肉に比べ2.5倍も多く含まれ、注目のむね肉です。
同じ鶏でも、部位によって異なるのは、羽のつけ根の筋肉の部分に、抗疲労成分を含む イミダペプチドが多く含まれているおかげで、長時間の飛行が続けられるそうです。
食用の鶏は渡り鳥ではないですが、むね肉にはイミダペプチドが多く含まれています。
快眠に繋がる「セロトニン」をつくりだす必須アミノ酸=トリプトファンを食事で一緒 に摂取すると、精神を安定させるセロトニンが生成されます。
セロトニンが寝つきを良くする睡眠ホルモンへ変化して、快眠へ導いてくれます。
マグロやカツオもすごい!海が育んだ疲労回復食材

イミダペプチドの宝庫はむね肉だけでなく、海の中で長距離泳ぎ続ける回遊魚も同じです。
寝ている間も、尾びれを動かし続けるマグロやカツオの尾びれの付け根の筋肉も、イミダペプチドの含有量が多い魚です。
簡単レシピで疲労回復!毎日続けられる鶏むね肉料理

イミダペプチドは加熱調理に強いので、いろいろな料理に使えますね。
・唐揚げ・・・淡白なむね肉を漬けこみ下味をしっかりつけて、片栗粉をまんべんなくもみ込みます。
食べる時にレモンをかけることで、クエン酸が疲労予防に!
・むね肉たっぷりサラダ・・・塩糖水*に漬けてやわらかくなったむね肉を、火が通りやすいそぎ切りにして焼き、食べやすく細かく裂いて、たっぷりの野菜と合わせてサラダに!
*塩糖水 ・水 … 100ml ・塩 … 小さじ2/3(3g) ・砂糖 … 大さじ1/2(5g)
・焼とり・・・味のベースは塩で、お好みでわさびや柚子胡椒、七味などの味変で!
・中華丼・・・具材の肉をむね肉に、あんがからんで美味しい!
・炊き込みご飯・・・皮も一緒に炊き込むと、肉汁まるごとお出汁になるので、無駄なく ご飯に染み込みます。
・カレーやオムライスに親子丼・・・子供も喜ぶメニューのリピートが嬉しい!
・チキンサラダ・・・蒸し鶏+ゆで卵+マヨネーズを合わせて、野菜はさっぱりした大根やオニオンスライス、色どりに糸とうがらしを散らして!
・かみなり煮・・・油を引いた鍋に、こんにゃくとむね肉を入れると、バチバチとかみなりのような音を聞きながら炒め、甘く煮付けます。
最後に一味をふりかけて、召し上がれ!
・きのことチキンのアヒージョ・・・しめじ、エリンギ、にんにくは、大きめにカットして、そぎ切りにしたむね肉をたっぷりのオリーブオイルの中で、鷹の爪と煮込み、最後に塩、黒胡椒で仕上げます。

この記事を書いた人
柴山甲一
酒器の案内人
バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人
柴山典子
器人(うつわびと)
静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。