
雨音を聞きながら過ごす休日
休みの日なのに朝から雨が降っていて、出かける気分も失せてしまいます。
梅雨の時期だから仕方がないのですが、せっかくのお休みを有意義な時間にしたいものです。
普段、手の行き届かない所を1ヶ所だけ念入りに掃除をして、気分がスッキリしたところで今日の昼食はありあわせで済ませます。
夕食は時間をかけてゆっくり食べたいので、昼間のうちにできるだけ仕込んでおきます。
ある程度仕込みが済んだらゆっくりと、淹れたてのコーヒーとまだ読み終えてない本を日が暮れるまで没頭します。
休みの日は違う時間の流れ方を楽しめるのも私は好きです。
雨が降っている事もまんざら悪くもないですね。
一気に本を読み終えてしまう頃には、雨と一緒に辺りも暗くなってきてます。
さあ、夕食の準備にとりかかります。
昼間にほぼ準備が済んでいるので、出来上がりまでに予定通り時間が使えている事が妙に嬉しいものです。
美味しそうに見せるワインクーラーって意外と大事
ワインクーラーが汗をかいたように水滴がつきだすと、飲み頃になったワインの知らせを受けて、野菜室にあったナス、しめじ、ズッキーニ、ジャガイモ、冷凍ホタテと一緒にガーリックとバターで炒めたら、ワインのつまみの1品の出来上がりです。
全体が白っぽくなってしまったので、黒色の器に盛り付けます。
こういう時に黒色のお皿は、料理やさんみたいにカッコ良く、美味しそうに見えるから重宝します。
旬の野菜を使ったたっぷりサラダは、少し深めの鉢に惜しみなく入れます。
よく冷えたワインと一緒に食べ始めます。
お腹に少し入ったところで、冷蔵庫で出番を待っていた初ガツオと新玉葱を薄くスライスしたカルパッチョ。
こちらは、切るだけで1品出来るところが嬉しい。
カツオは海をイメージした深い青色のお皿に透けるような新玉葱のスライスが、キラキラした波のようで食欲をそそります。
6月が楽しみになる自然の恵み
過ごしやすい季節になる頃、あじさいの茎がグングンと伸びだし葉も大きく沢山付き出すと、花が咲く準備ができたのかなと思います。
しとしとと雨が降り出すとあじさいが咲き出します。
梅雨入りですね。
雨の中咲く姿は色とりどりの傘を広げたようです。
雨が降る中わざわざ、あじさいを見に行くのは、この時期しか楽しめないことを知っているからなのでしょうね。
あじさいって、漢字で紫陽花って書くんですよね。
漢字で書けて読めることも豆知識になりました。
庭の紫陽花がおじぎをしだしたら、切り花にして家の中で花瓶に挿してもう少し楽しみます。
自然ってすごいですね
「雨が降るよう」と知らせてくれるのは、今は天気予報がとても正確に教えてくれますが、ビルが立ち並ぶ街なかではあまり聞く事が無くなりましたが、蛙が鳴きだして大合唱になった時に雨が降るんですよね。
本当に雨が降るんだなあと思い、天気予報なんてなかった時代は蛙の鳴き声で判断していたかと思うと、これまた風情を感じます。
ついこの間田植えが始まったと思っていたのに、いつの間にか青々となびく光景が見えてくると、梅雨の中耐え抜いた自然のチカラに感動です。
お米を食べられる事があたり前になりすぎて、関わっている方と自然の恵みに感謝です。

この記事を書いた人
柴山甲一
酒器の案内人
バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人
柴山典子
器人(うつわびと)
静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。