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星灯りの下、コーヒータイムは最高の贅沢

星灯りが照らす、輝く夜空の時間

星灯りが点り、夜空が満点の星で煌めく贅沢なキャンプ場。

ときは夜。
大自然の中に囲まれたその場所では、心地よい静けさと星空の美しさが一体となって、キャンプフリークを魅了します。
夜風がそっと吹き抜け、焚き火の明かりがキャンプ場をやさしく照らし出します。
この特別な場所を更に特別な時間に変える「星灯りのコーヒータイム」が今始まろうとしています。

焚き火のサウンドと紡ぐコーヒータイム

焚き火はパチパチと音を発しながら心地よくゆらぎます。
その暖かな光が星灯りと融合して夜を特別な空間に変えます。

火を囲む仲間たちは集まり、普段しないような話に自然と花が咲きます。
コーヒー豆をゴリゴリと挽く音と、豆の香りが漂い始めました。
焚き火にかけておいたケトルから出る水蒸気が急かします。
丁寧に豆を蒸らし、焦らすようにドリップされるコーヒーは、別の世界から来た不思議な飲み物のようです。
コーヒータイムが始まりました。
深い夜空と共に、焚き火の前で仲間たちはコーヒーを手に、思い思いに語らいます。

星座の物語、他愛もない話で豊かに

ふと、一人がコーヒーカップを手に星座を指し示しました。
星空に流れ星を発見したようです。
星座に関するうんちくを語りだす人がいます。素敵な物語か、笑い話か、他愛もない話を聞きながら、仲間たちは笑顔と共にコーヒーを嗜みます。自分の想いや人の思いにいつも以上に浸る時間はとても贅沢に、日頃の喧騒を忘れさせ、こんな時間がずっとつづけばいいのに…と、胸に秘めながら星灯りの下のコーヒータイムはいっそう夜を豊かにしてゆきます。

コーヒーカップも空になったころ、星灯りの下で過ごしたひとときの余韻を残しながら、仲間たちは一人、又一人、とテントへ向かいだします。
焚き火の灰が静かに舞い、仲間たちは悠久の時に思いをはせながら星空を仰ぎます。

おや、コーヒータイムの終了とともに、寝床へ潜る人と、焚き火にさらに薪を加える人がいるようです。
明るさと勢いを取り戻した焚き火の周りに、酒と盃を持って戻ってくる仲間たちがいます。
どうやら、星灯りの下でのコーヒータイムの終わりは、まだまだ就寝時間ではないということですね。

他には得難い大切な時間を大切な仲間と過ごす夜はこうして更けてゆきます。

この記事を書いた人

柴山甲一
酒器の案内人

バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人

柴山典子
器人(うつわびと)

静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。

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