昭和レトロを疑似体験する
昭和時代の喫茶店に若い人が訪れ店内に入った途端に、その時代にタイムスリップしたかのように時間の流れを体験します。
時代の雰囲気を楽しんでいるのを聞くと、驚きで複雑な気分になります。
親が着ていた洋服を着て、厚手のフロートグラスに入った「メロンクリームソーダ」を初体験。
アンバー色の足付のデザートグラスに入ったアイスクリームや固めのプリンを「笑味しい!」と言いながら、この固いプリンが好き!と言ってくれるのを聞くと共感を得たようで嬉しくなります。
喫茶店内のテーブルからソファまで、昭和レトロな感じが、この喫茶店の存在を保っていた事に感動します。
昭和の真っ只中、○○軒に見られるバブル期の文化
「○○軒」というお店は、今はラーメン屋さんが多いかな?昭和の時は○○軒は、今でいうファミレスみたいな感じだったような気がします。
和食の定食もある、洋食もある、町中華みたいに中華も食べられて、喫茶店の役目のドリンクもあって、ついでにおかもちに入れて配達もしていました。
ここまでくるとファミレスにデリバリーまでくっついていたんだと思えてきました。
テイクアウト用の容器なんて無い時代なので 、必ず店名と電話番号が器に印刷されていました。
必ず器は戻ってくるし、何なら噐に印刷された電話番号を見て、又注文したりして、配達された時に前回の噐を引き上げたりと、今ではこのように動いている所は少なくなっているのではないでしょうか。
デリバリーとは言わず、「出前を取る」と言っていました。
今、インスタントラーメンの袋麺の名前に「出前一丁」がありますが、名前の所以(ゆえん)はここからですね。 歴史を感じますね。
近い将来、このデリバリーが自転車やバイクから、空を飛んで配達しているのでしょうか。 そう遠い話の事ではないような気がします。
平成生まれはバブル期を見てみたい?
平成生まれは「バブル期を見てみたい」「体験してみたかった」と言います。
話には聞くけれどどうもピンとこない。
当時の生活を再現する事は難しいですが、 当時流行っていた曲は今、カバーされ再燃、年代によっては懐かしいと思う人もいれば初めて聞く曲が新鮮に感じたりと、その時代を楽しんでいるようです
昔ながらの金魚鉢
丸い形に、渕が青くフリルのようになって、まるで金魚の尾ひれと波をイメージしたかのような金魚鉢が、可愛く、涼しげに、 家の中でインテリアとして、癒しのスポットとして、安らぎを与えてくれます。
今は、なかなか見られなくなった金魚鉢ですが、職人さんがひとつひとつていねいに作り上げています。
この記事を書いた人
柴山甲一
酒器の案内人
バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。
この記事を書いた人
柴山典子
器人(うつわびと)
静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。