
家族の期待と十五夜の夜

十五夜の晩、家族みんなで期待と笑顔でテラスに出ます。
庭には子供たちがハラハラと興奮気味に立ち並び、月の光がやさしく照らす中お月見の始まり。
親たちは愛おしい笑顔で、月夜を楽しむ子どもたちとその光景を見つめていました。
家族での十五夜の伝統

家族は庭におおきな敷き物を敷き、手作りのお団子や団子汁を用意しました。
子供たちはいつもはもう寝る時間なのに、外にいることにワクワクしながらお団子と温かい団子汁を楽しみにしていました。
これは、毎度家族にとっての十五夜のおきまりです。
月明かりと共に育む笑顔

満天の星空と一緒に月明かりが家族の笑顔を照らしていました。
子供たちは夜空に願いを込めながら、親たちはその無垢な心に感慨深さを感じています。
月の光があたたかで穏やかな気持ちを与えてくれて、笑顔が一層輝いていました。
月を見ながら団らんの刻です。
家族は静かになりました。
月見団子を食べだしたからです。
つまみながらおしゃべりをするどころか黙って黙々と。
夜風が気持ちよく心地よい静寂のなかで、家族の心はお団子を通じて一つになりました。
月見の夜に、月とお団子はいつもとは少し違う安らぎと幸福感を与えてくれました。

この記事を書いた人
柴山甲一
酒器の案内人
バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人
柴山典子
器人(うつわびと)
静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。