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ねばねばパワーで夏を乗り切る!器と料理のマリアージュを楽しむ

夏のスタミナ食 ネバネバ食材を使った栄養満点レシピ

ねばねばは、滋養強壮や疲労回復にいいと昔から言われています。
一番身近な物では納豆があります。
納豆が好きで健康の為になど、毎日召し上がっている方も多いと思います。

納豆は一年を通して手軽に手に入りますが、季節ならではのねばねば野菜は、野葉そのものが持つパワーを、旬の時期に積極的に食べたいですね

とろろ汁の奥深さ 山菜王と呼ばれる自然薯の魅力

お芋の中でも粘りのあるお芋は、特に滋養にいいと言われ、子供の頃は何がいいのかわからなかった良さも、大人になるとねばりの美味しさに引き寄せられています。

粘りの強さからいいますと、長芋<大和芋<自然薯と、粘りが自然薯の方が強くなって いきます。

・自然薯のとろろ汁・・・自然薯のひげ根は火であぶり、ひげ根の燃えカスやゴミ等を洗い流し、皮をむかずにすり鉢ですりおろします。
だし汁を少しずつ流し入れながら、すりおろしたお芋をすりこぎでのばしていきます。

出来上がったとろろ汁をご飯にかけて、食べる直前に、すりおろしたわさびを添えて香りを楽しみながらいただきます。

自然薯同様、山の中で育ったわさび(山葵)を薬味として添えると、より一層美味しく、感動の一杯になるでしょうね。

疲労回復に効果的 ネバネバ食材を使ったスタミナ料理

・マグロの山かけ・・・疲労回復の抗疲労成分のイミダペプチドが多く含まれているマグロ+大和芋
・うずらの卵のせ長芋の千切り・・・全身に栄養を届けるうずらの卵+長いもの千切り、疲れやすい人は、パワーアップ。
・ネバネバツインズ・・・栄養価の高いモロヘイヤー+おくらとかつおぶし、食物繊維たっぷりで便通すっきり。

それぞれ単体で食べるより、より栄養価の高い物と一緒に、摂り入れることで、ねばね ば効果がより発揮されます。
食べ続ける事で、体調が変わっていくのが実感できそうです。

片口鉢の魅力 その歴史と使い方

ねばねば料理を入れる器は、深めの鉢の片側が注ぎ口になっている、片口鉢と呼ばれる 器を使うのがおすすめです。
取り分ける時や移し変える時に、滑べるようにつるりんと、きれいに移すことが出来て、手も器も汚れず使い勝手がいい鉢です。

もちろん片口鉢は、ドレッシングや出し汁を注ぐばかりでなく、盛鉢としても片口のデザイン性で、可愛い器として私も大好きな器のひとつです。

この記事を書いた人

柴山甲一
酒器の案内人

バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人

柴山典子
器人(うつわびと)

静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。

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