家族の想い:器を通して繋がる心の絆
家族への深い愛情は、日常の料理にも表れます。料理を通じて家族に幸せや温かさを提供する際、選ぶ器や盛り付けるスタイルは、家族の想いを表現する手段となります。器はただの食器ではなく、家族への思いや感謝が込められた特別な存在として、料理の舞台を彩ります。
器の選択:個々の特徴が物語を紡ぐ
家族への愛を表現する一環として、器の選択は重要な要素です。それぞれの器が持つ特徴やデザインは、家族の個々の性格や好みを反映し、食卓に物語を紡ぎます。贈り物のように選ばれた器は、家族への気配りと愛情が込められており、食事が特別な瞬間となるのです。
器は美味も愛も知る
料理を盛り付ける行為は、まるでアートのようなものです。
そして、そのアートに欠かせないのが選ばれた器。
器が美しいのは、家族の好みに合っているものであることも重要であれば、料理をただの食べ物ではなく「家族への愛情」が表れた芸術品として盛り付けられるものである点、も重要となります。
色彩や形状、使用用途、季節、気持ち、想い・・・などが調和し、器が料理を引き立て、料理が器を際立たせることで、食卓は家族の想いと美味しさで満たされます。それはまるで魔法のようなアートの瞬間。
器はその料理の美味しさも、そこに込められた愛も全てを知ったうえで、表現するのです。
感謝が交わる食事の時間に、想いのこもる器を
特別な器、いつもの器。どちらが良いではありません。
盛り付けた料理が食卓に並ぶ瞬間は、家族との共有のひとときです。
食卓を囲んで家族が笑顔で食事を楽しむ姿こそが、愛情と感謝が交わる特別な瞬間です。
家族が選んだ器や盛り付けた料理は、その時々の家族の思い出や喜びを、食事を通じてともに大切にし、心の絆を深めます。
家族への愛情を表現するためには、料理を選び、盛り付ける際にも家族のことを想いながら器を選ぶこと。
選ばれた器が特別なのではなく、器に「人生を盛る」ように、愛情と感謝が込められていれば、それだけでとても素敵なことですね。
この記事を書いた人
柴山甲一
酒器の案内人
バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。
この記事を書いた人
柴山典子
器人(うつわびと)
静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。
記事に関連する器のご紹介
櫛目のないすり鉢
3,300円(税込)
織部長角皿
4,400円(税込)