4月の黄緑色の4枚目の扉には、淡い色の可愛い花々が一面に咲き揃い、優しい香りが春の訪れを知らせます。
「おめでとう」が春を知らせる
目に映る景色も日に日に春めいてくるこの時期は、多彩な色を含んだ光景になります。
日本の誇りである春夏秋冬の「春」の始まりですね。
小さな桜のつぼみが少しずつ膨らみ始めると、あちらこちらから「合格おめでとう」「卒業おめでとう」「入社おめでとう」と、春は「おめでとう」のラッシュです。
日本の桜の満開が、新スタートをする人の背中を応援してくれます。
新しい世界へ踏み出す楽しみと不安はつきものですが、桜が満開になる頃には温かい陽ざしと一緒にパワーをもらいます。
日本の桜を見る事を楽しみに、世界からも大勢の方が観光に来られますね。
きれいな桜は日本人だけでなく、世界の人にも桜の良さがわかってもらえるのはとても嬉しいことです。
おもてなしに挑戦
家の中でも春を感じる事が出来ると、生活も身体にも元気がチャージできそうです。
まずは自分が楽しんで春を演出してみるのもいいでしょう。
お花屋さんで桜の枝を手に入れ大きめな花瓶に桜を生けます。生けるといっても投げ入れでかまいません。
いつもの部屋も本物の桜の登場には勝るものはありませんから。
温かい陽ざしの中で、お友達を呼んでお茶とお菓子で、お花見を計画してみませんか?家の中で天気を気にせずに楽しめるのも嬉しいものです。
春のお菓子は豊富なので、考えただけでもワクワクしますね。
桜餅・草餅・うぐいす餅にお団子や、普段はあまり食べる事がない上生菓子だったり、桜色が多い洋菓子やケーキなど仲間で持ち寄るのも良し。
あとは春らしい器でお菓子をより一層引き立てます。
桜をモチーフにした器、花びらの形やピンク色の器などを使うことで、テーブルの上が春爛漫になれば会話も弾みます。
盛る食べ物に合わせて、陶器・漆器やガラスなど、季節がわかる器を使いこなしたり、選ぶ楽しみ方を知るのも素敵だと思います。
飲み物もお菓子に合わせたり、好みに合わせたりとバリエーションを増やすことで、新しい発見があるかもしれませんね。
緑茶は、たっぷりの茶葉が急須の中で、じっくりと葉が広がる様子を想像し、香り高い紅茶は、ポットの中で葉が踊り目にも鮮やかな色の変化を楽しみます。
コーヒーは、ゆっくりとお湯を回し入れながら、豆が蒸されて立ち込める香りに包まれながら、ポタポタと落ちるコーヒーをゆっくり 眺めて待ちます。
準備が整ったら皆で和器相愛と楽しみましょう 目の前にある桜が、おしゃべりに拍車をかけてくれますね。
この記事を書いた人
柴山甲一
酒器の案内人
バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。
この記事を書いた人
柴山典子
器人(うつわびと)
静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。
記事に関連する器のご紹介
陶器のボトル :いちご
3,850円(税込)
辰砂7.0平鉢
4,620円(税込)