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400年の歴史を持つ「上野焼 – あがのやき」が日常使いの食卓で馴染む光景

福岡県で400年の歴史を持つ焼き物、上野焼き

上野焼ーあがのやきと読みます。
福岡県で400年の歴史を持つ焼き物が、上野焼き。歴史の深み と作り手の思いが、料理を美味しく引き立ててくれます。

土ときれいな水で作られる器だから、素材を生かした料理は自然となじみます。
器に負けない料理を作るのではなく、料理を選ばない多種多様な器が上野焼の特徴なのだと思います。

自分は使いこなせないと思わず、上野焼にチャレンジしてみる!

料理上手な人が使うものだと思わなくていいのです。
料理が得意でなくても、上野焼の力を借りれば料理も盛り付けにも自信が持てるようになります。
見た目と違い軽いのは扱い手にとってもありがたいです。


毎日使うものだからこそ、焼いたお肉や魚が美味しく見える盛り皿や煮たり和えたりしたものが、自然と馴染む多用鉢は上野焼の強みが、使っていてとても嬉しい助っ人になります。

プロはより美味しく見える条件が『器の存在が大きい』ことを知っている

より美味しく食べたいと思うだけで良い。
いつものお茶やコーヒーが美味しく思えるなら、特別な物でなく毎日当たり前のように使える身近な物になるのが、上野焼の良さです。
しっくりと生活の一部に馴染んでくれます。


何より『美味しそう!』と思わせたら これは器によって見え方が違うことの発見です! 美味しく作るのは大変でも、美味しそうに見える条件がわかれば、納得の器を使います。
毎日活躍してくれる存在になったら、使いこなせている証です。


毎日の食事だからこそ、美味しく、楽しい時間になれば『食べる』という事が、如何に生きてくうえで大切なものだと思えるでしょう。

見た目マジックはあなどれない。大人になっても食育は続く。

「何に時短するの?」
①買ってきた お惣菜をパックのまま出すの?これは食べれればいい一瞬で終わってしまう、お腹を満たすだけの食事になってしまってませんか?
②お皿に盛れれば何でもいいの?楽しみながら食事ができてますか?
③同じいつものお皿に盛るなら、かっこいいお皿を使う方が「食べる」 +「感動」が加わる食事になります。
買ってきたお惣菜とは思われません。
④ちょい足しで、盛り付けのテクニックはプロの技を盗もう!食事に楽しみが増えますね。
⑤見た目マジックだけは、手を抜かない。


これは「美味しく食べる」に「ゆっくりとした時間」が加わります。
思っているほどさほど時間は変わらないんです。
もちろん、ちゃんと作れれば良いのですが、毎日とは行かないかもしれませんが、子供に限らずいくつになっても食育は続くと思います。
自分の身体は食べた物で出来ているのですから。

この記事を書いた人

柴山甲一
酒器の案内人

バーテンダーとして様々な酒や人生と出会い、人生の数だけ酒の楽しみ方があることを知る。「酒の楽しみ方=人生」と捉える目線から、一人じっくり酒を楽しめる器や、誰かとの語らいを楽しむ器など、人に寄り添い人に合わせた“人生を変える酒器選び”をナビゲートする。飲食店などへも、料理人自身が選び切れない器の中から「酒と会話と料理と」を引き立てる器を提供し、その強いこだわりには信頼と定評を得ている。

この記事を書いた人

柴山典子
器人(うつわびと)

静岡の陶器屋の家に生まれ、幼少の頃より家庭用・飲食店用など様々な器に触れながら育つ、器屋生まれ器屋育ちつまり“生粋の器人”。“日本”が誇るもの文化やそれが反映された道具には深い敬意をもち、感動と関心で心の拍手が止まらない。未知に対して興味津々、驚きと笑いを一緒に分かち合えたら嬉しく人との繋がりに日々感謝。「和モノ」のみならずインテリア物は大好物。

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